子宮筋腫ってどんな病気?30歳以上の発症率は30%…子宮筋腫の治療法とは

子宮筋腫ってどんな病気?30歳以上の発症率は30%…子宮筋腫の治療法とは

子宮筋腫は女性ならよく耳にする病気ではないでしょうか。

なんと最近では30代女性なら3割の人が発症するとも言われています。でもどうして子宮筋腫になるのか・・・その原因や病気の症状、子宮筋腫になってしまった場合の治療法などをご紹介します。

子宮筋腫ってどんな病気?

まずは子宮筋腫という病気はどんなものなのかを見ていきましょう。子宮筋腫は3種類に分類することができるので、その種類によって症状が違ってきます。

■筋層内筋腫


子宮筋腫の中でも一番多いとされているのが「筋層内筋腫」です。子宮の筋肉の中で筋腫が大きくなっていくのが特徴です。子宮の内側の内膜が引き伸ばされ、それにより生理痛や月経時の出血が多くなります。
しかし、筋腫がゆっくりと大きくなっていくと、自覚しにくいこともあります。下腹部のシコリは最近太ったからだろう、月経血が多いのは自分の体質のせいと、勝手に解釈していることも少なくないのです。

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■粘膜下筋腫


子宮の内側に向かって発達していくのが「粘膜下筋腫」です。出血しやすくなるのが特徴で筋腫が小さいうちから出血量が多くなります。内側に筋腫ができるため特にこの筋腫は妊娠もしづらくなると言われています。

■しょう膜下筋腫


筋腫がかなり大きくならないと自覚症状が現れないのが「しょう膜下筋腫」です。この筋腫は子宮の外側に向かって発達していきます。中には1kg〜2kgの大きさにまで発達することも・・・。
しょう膜下筋腫は外からしこりとして触れるような大きさになっても、月経に関連したつらい症状がほとんどないことが多く、そのために見過ごされてしまうことも多いのです。

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自覚症状が出る筋腫とそうじゃない筋腫がある
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30代の女性の3割がこの病気にかかる!

30代女性の3割が発症する!

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子宮筋腫は婦人科系の病気で特に多い病気と言われており、30代の女性なら20〜30%の人が発症してしまうとも言われています。最近では日本女性の初潮年齢が早まり、閉経年齢が遅くなるため、20代〜50代の間で幅広く発症するのも特徴です。

子宮筋腫になってしまう原因って?

遺伝する病気ではないけれど・・・

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ではどうして子宮筋腫になってしまうのでしょうか。現在のところはっきりとした原因はわかっていないのが現状です。しかし下記のようなことが原因ではないかと見られています。

・生活スタイルの欧米化
食事や生活スタイルなどが欧米化したことにより増加しているのでは、とのことです。遺伝する病気ではないため、同じ食事をとったり生活環境にいる人に増加傾向があります。

・エストロゲンの働き
子宮筋腫は性成熟機の20代から大きくなり、閉経後に収縮する傾向があります。つまりエストロゲンの分泌や働きが大きく関係している病気です。

エストロゲンの分泌量によって大きさが変化する
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子宮筋腫の発見方法

月経異常が現れたら注意!

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子宮筋腫はどのように発見できるのでしょうか。自覚症状としては下記のように月経時の出血量や痛みの増加、不正出血などが挙げられます。

しかしきちんとした診断は専門機関でしかできません。病院では触診と超音波検査で診断することができます。内側に発達した筋腫はMRIで発見することが可能です。
1.月経過多
月経時の出血量が増え、レバー状の血液の塊が出ることがあります。

2.月経痛
月経がひどくなると下腹部痛や張り、頭痛、不安感などが起こります。

3.頻発月経
月経の周期が25日より短くなり、人によっては月に2~3回月経があることがあります。

4.不正出血
通常の月経以外のときに出血が起こります。

5.貧血
月経異常や不正出血などにより、鉄欠乏性貧血が起こり、息切れ、動悸めまい、つかれやすいなどの
症状がみられます。

6.頻尿、排尿困難、便秘、腰痛など
子宮筋腫が大きくなると、骨盤内にある膀胱・直腸や神経などが圧迫され、これらの症状がでてきます

7.不妊・流産
筋層内筋腫や粘膜下筋腫では、子宮内膜に受精卵が着床するのをじゃまするために、不妊の原因
となることがあります。
また、筋腫の場所によっては、流産や早産の原因となることもあります。

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子宮筋腫になるとどんな治療をするのか

筋腫の大きさや症状によって治療法も変わる

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子宮筋腫と診断された場合、大きさや進行状況によって治療法が変わります。

・経過観察
筋腫が小さく症状がない場合行われます。また閉経が違い場合や閉経後にも様子見になり定期的に検査していきます。

・薬物療法
閉経が近く手術を希望しない場合に取られる方法です。女性ホルモンを抑える薬を投与し、筋腫を小さくして月経時の異常や閉経を促します。

・手術療法
ある条件によっては手術が必要です。
「筋腫が大きい・症状が強く出る・筋腫の発達速度が速い・不妊や流産の恐れがある・筋腫の壊死など・閉経後の圧迫症状」

まとめ

今回は30代女性の3割がかかってしまう病気「子宮筋腫」について調べてみましたが、いかがでしたか?

子宮筋腫の特徴としては月経時に痛みや出血が増えるなど異常が現れます。しかし中には自覚症状が出にくい筋腫もあるので注意が必要ですね。原因はわかっていませんが、遺伝する病気ではないということになります。

子宮筋腫を患ってしまうと妊娠や出産にも影響が出てきます。将来これらの予定があるなら、定期的に検査を受けることも良いでしょう。

   

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