日本人の7人に１人が悩んでいる！多汗症治療にはボトックス注射

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺は全身に分布していて、汗のタイプはさらさら、臭いもほとんどありません。それに対してアポクリン汗腺はワキやおへその周りなどの局所的な場所にに存在していて、汗のタイプは粘り気のあるもの、脂肪や鉄分、蛍光、質、アンモニアなどがその中に含まれているのです。

色んな成分が入っている為に、菌が繁殖しやすくすぐにニオイが発生します。この時発刊を促進させる成分として見つかったのが「アセチルコリン」。このやっかいな成分が多汗症と言う憎き症状を引き起こしているのです。一般的にエクリン汗腺から多量の汗が出ることを多汗症と呼んでいます。

原因は様々で、その多くが先天的なものではなく、緊張や不安など精神的な理由や、食生活・病気・ホルモンバランスなどの要因が発端になっているのです。
今もし多汗症でなくとも、今後長期に渡ってストレスを受けたり、困難な状況が続いたとしたら、誰でも多汗症になる可能性は潜んでいるのです。

アポクリン汗腺から出た汗は皮脂腺から分泌された脂分とが混ざると、嫌な臭いを発生させます。
これは皮膚の表面についた雑菌と結合されると、低脂肪酸やアンモニアなどに変化して独特臭い臭いを発生させるのです。
この大変臭い臭いは「ワキガ臭」と呼ばれています。
ワキガを根本的に直すにはこのアポクリン汗腺を取り除かないといけないのです。

ここで登場するのがボトックス注射です。元々は整形や若返りの薬として重宝されていますよね。
実はコレ、神経の末端から分泌される伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑制するという働きを持っていて、近年、この作用が多汗症治療に応用出来ることが発見されました。
アセチルコリンは交感神経の末端で発汗を促しています。ボトックス注射はこのアセチルコリンの分泌を抑制することが出来るのです。つまり過剰な汗の分泌をブロック。多汗症の症状を改善出来ると言う仕組みです。

最も注射を打つ場所として人気が高いのはワキ。
このワキの汗腺は体全体の約2％程度しかありません。
ボトックス注射で汗を止めても他の場所から汗は問題なく出ることが可能。
健康に害はないと言われています。

毎日毎日、汗の臭いを気にして生活するより、よっぽど健康的なのかもしれませんね。
ボトックス注射注射を打った後は、約3日～1週間で効果が出てきます。
細い針で施術してもらう方が注入時の痛みは軽いと言われています。
その分費用はかさむかもしれませんが、痛みに弱い方はこちらを選択すると言う方法もありますよ。

ボトックス注射注射は一度施術すると、多汗症への効果は約6～12ヶ月持続すると言われています。気になる施術時間はどれくらいか？と言うと、なんとたったの10分と超スーパー短時間なんです。これなら働きながらでもなんとか治療が出来そうですね。通常ならその間、麻酔は30分程度効いているそうです。

痛みに弱い方、怖がりの方は、ベット痛み止めを施術の前後に服用するなど、担当医に相談すると、より痛みが軽減出来ますよ。定期的なボトックス注射の通院ペースは3〜12ヶ月で、人によって効き目が違います。数回継続して注射を打つと長く効いてくる方も。

緊張で汗が出てしまう、人柄の良い人に多いこのタイプの多汗症＝緊張性多汗症は、なんと、一度治療しただけで完治する確率が高いと言う結果が出ています。つまり、このタイプの人は一度ボトックス注射を打てば、この問題とは一生おさらば出来るのです。緊張で汗が出る方は「また汗が出たらどうしよう」「大勢の前で汗をかいたら恥ずかしい」「会議で大汗かいたら仕事の出来ない男と思われる」そんな予期不安が原因で汗の出る仕組みを悪循環に陥らせていました。

多汗症ボトックス注射治療で汗が出なくなれば、心配する必要がなくなる為に、悪循環が経ちきれるのではないかと考えられています。人生生き抜くってそう簡単ではありませんよね。注射一つで人生が少しでも楽になるのなら、その手を借りるのも一つの選択肢かもしれませんね。