当帰とは？
どんな植物？
女優さんやモデルさんの中にも愛飲家が多い当帰（トウキ）はセリ科の植物です。苦味とほのかな甘さがあります。奈良時代の文献に「やまぜり」名で残っており、江戸時代から盛んに栽培されるようになりました。日本では奈良県大深地方及び和歌山県富貴地方で生産されるものは最高品とされています。昔から咳、生理、腹痛などの症状に使用され「女性の宝」と言われています。
出典: http://www.wakasanohimitsu.jp
当帰は中国で古くから人気があり、2000年以上も前から女性の最高の強壮剤として評判でした。日本でも、217年の神農本草経[※2]に記載があります。
当帰という名前は、昔、婦人病を患ったために夫に去られた女性が、ある薬草を飲むとすっかり治り、さらに以前より美しくなりました。その噂を聞いた夫が女性のもとへ帰ってきたという出来事にちなみ、この薬草を「当てに帰る」で当帰（トウキ）と呼ぶようになったというストーリーに由来しています。
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女性ホルモンを調整する
エストロゲンを調整
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当帰のいくつかの成分が、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの調節に役立つと言われています。エストロゲンが少なければ増加させ、多過ぎれば減少させてくれます。生理痛、生理不順、無月経、更年期障害、PMSに効果的です。また、不妊治療や男性の生殖能力改善の為に使われることもあります。中国では「朝鮮人参に次ぐ二番目の生薬」「女性の為の朝鮮人参」と言われるほど当帰はメジャーな漢方です。
血行を良くする
身体を温める！
当帰は「温＝穏やかに体を温め、新陳代謝を向上させる」という性質に当てはまる生薬です。血管を広げて血管の詰まりを防ぎ、体を温める・利尿などの働きがあります。冷え性、肩こり、むくみの緩和につながるだけでなく、心臓や脳の血管障害、高血圧にも効果的と言われています。また、血行が良くなることで、お肌も綺麗になると考えられますよね。
生理痛を緩和する
鎮痛作用が働き、生理に関連する下腹部痛・腰痛だけでなく、頭痛、関節痛にも効果的と言われています。市販の鎮痛薬に含まれる成分のアスピリンより、4～7倍の鎮痛効果があるという研究結果もあるようで、当帰の鎮痛作用は非常に大きいということがわかりますね。
まとめ
女性の味方・当帰を活用
当帰は婦人病に効果的と言われる温経湯、加味逍遙散、当帰芍薬散だけでなく、病気後の体力低下、疲労倦怠を改善する補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯に配合される生薬です。日常的に取り入れられる生薬です。漢方により1日当たりの摂取量は変わりますが、1日2回程度なので朝起きた時、夜寝る前に飲むなどすれば無理なく続けられそうですね♪
