ニキビの中でもこれはツラい！赤ニキビの症状を改善する方法

思春期になると悩み始めるのがニキビです。これには成長段階での性ホルモンが関係しているのでできても仕方がない部分もあるのですが、痛いニキビはツラいですし、放っておくとひどくなってニキビ後が残ったりします。特に赤ニキビは注意が必要なニキビですから、その症状となぜできるのか原因を知って対策を立てることが大事です。

ニキビには実はいろいろな種類があります。成長期にできる思春期ニキビと大人になってからできる大人ニキビという区別もあり、原因と対処法が異なってきます。

【白ニキビ】
おでこなどにできる細かいニキビ。ブツブツしてはいるものの痛みも赤みもないのが特徴ですが、放っておくと大きくなることもあります。
【黒ニキビ】
毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒く見えている状態です。鼻などによく見られます。赤く炎症は起こしていませんから、皮脂を出す処置をすればよいことになります。
【赤ニキビ】
毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が増殖し炎症を起こしているので、痛みや腫れがあります。跡が残る可能性が高いニキビです。
【黄ニキビ】
赤ニキビからさらに進んで膿んでしまった状態です。こうなったら受診したほうがいいでしょう。
【紫ニキビ】
黄ニキビからさらに進んでしまうとこの状態になります。跡が残ってしまうのできちんと治療しなければいけません。

赤ニキビと他のニキビとでは次のような違いがあります。赤ニキビの症状を抑えておいて、適切な処置をするようにしましょう。

・痛くはないが赤くなっている…炎症が一段落すると痛みは治まり、赤みだけが残ります。
・ニキビが赤く腫れていて、痛い…炎症が一番強く起こっているときです。
・かゆいニキビができている…肌のバリア機能が低下していると炎症部分がかゆくなることがあります。
・先が白くなってきている…赤ニキビが膿み始めています。

赤くて痛みがあればそれは赤ニキビと見て間違いはないでしょう。赤ニキビはつまり炎症ニキビ。長引くニキビですし、繰り返し起こるやっかいなニキビでもあります。

赤ニキビができるのは、毛穴に詰まった皮脂や角質をえさにしてアクネ菌が増え、皮膚に炎症を起こすからです。

アクネ菌が増えるとリパーゼという脂肪分解酵素が出ます。このリパーゼは脂肪を分解して遊離脂肪酸というものを作るのですが、この遊離脂肪酸が炎症を引き起こします。

つまり、赤ニキビの原因は皮脂の過剰な分泌です。

実は、アクネ菌自体はとても大切な菌で、悪者ではありません。外部の刺激から肌を守ってくれる重要な働きをする菌なのですが、ときには炎症を起こしてしまうこともあるのです。皮脂が少なくても肌のバリア機能が落ちてしまい肌トラブルの原因になります。一方で、皮脂が多すぎても毛穴が詰まって新陳代謝が悪くなりますし、アクネ菌が増えすぎて肌に悪影響を与える原因になってしまうというわけです。

赤ニキビができてしまったら、次のようなことをやるのはNGです。やらないようにしましょう。

・ニキビをさわる、いじる、つぶす…手は思っているより汚く、雑菌がいっぱいです。
・保湿しない…毛穴の新陳代謝には適度の水分で柔らかくしておく必要があります。
・お化粧をする…本当はノーメイクが一番負担がかりませんが、どうしてもするならパウダリーに。
・顔をたくさん洗う…洗顔は大事ですが、洗いすぎれば逆に皮脂分泌を促してしまいます。
・夜更かしをする…睡眠リズムの乱れはホルモンバランスを崩します

くれぐれもニキビにはいじらずにケアをすることが大事です。

赤ニキビに対して医療機関では抗生物質やステロイドなどが処方されて炎症をおさえることになります。ただし、これは対症療法で根本的な治療にはなりません。

まず、炎症をおさえるためには薬を塗るか、ニキビ用ローションのパックをしましょう。ニキビには直に触らずにそっとコットンをのせるようにします。洗顔するときも泡でやさしく包むように洗います。

ニキビができやすい人は、水分保持機能といった基本的な肌機能が低下しています。ですから、保湿も大事。肌を乾燥させないようにしましょう。

ターンオーバー（新陳代謝のリズム）が乱れると皮脂も角質も詰まりやすくなります。ターンオーバーを乱すのは不規則な生活ですから、早寝早起きなど規則正しい生活を心がけましょう。

炎症が起こってしまっている赤ニキビは痛いですし、ちゃんとケアしないと跡が残ってしまいます。赤ニキビの症状に気づいたらすぐケアするようにしましょう。繰り返す傾向もあるので、原因と対策を考えることも大事です。