生理痛の薬バファリンエルはなぜ販売終了となったのか!気になる催眠鎮痛成分との関係とは

生理痛の薬バファリンエルはなぜ販売終了となったのか!気になる催眠鎮痛成分との関係とは

軽い状態の時もあるし、ひどい時もあるのが生理。
出来るだけ自然のままにやり過ごそうとしても、我慢出来ない痛みがあるんですよね。

そんな時に多くの人が頼るのが薬の存在です。最近のものは即効性がありとっても効果的なので、どうしても気分がすぐれない時は我慢し過ぎる前に飲むのがオススメ。

でも「どの薬を飲めばいいのか・・・」市販されている薬は何種類かあるので迷ってしまうんですよね。今回はその中でも人気があったのに販売終了されたバファリンエルをピックアップして、含有されていた催眠鎮痛成分とは何だったのかをご紹介します。

バファリンエルとは

出典:https://jp.pinterest.com

生理痛や腰痛を始め、女性を悩ますさまざまな痛みをすみやかにやわらげる鎮痛薬として人気だったバファリンエル。

常に常備していて「無くては困る」と頼りにしていた女性は多かったはず。飲み易いカプレット型の錠剤は溶け易く即効性があって大変効果的だったのです。

成分を調べてみると、バファリンエルにはアセトアミノフェン、エテンザミド、カフェイン、催眠鎮痛成分が含まれていることが分かりました。最初に注目したのがアセトアミノフェン。

これは、脳の視床下部に作用して熱を下げたり、視床および大脳皮質に作用して痛みを和らげてくれる成分です。アスピリンと同様にプロスタグランジンと言う痛みを伝達する物質を抑制すると言う効果も持ち合わせていますが、アセトアミノフェンの効果は弱いのが特徴です。

このおかげで脳にだけ作用する為、体の各部位へは伝達されず胃障害の副作用がないと言うメリットを持っているんです。

ここまででは、とっても良い薬に思えますよね。一体何が販売終了に追い込んでしまったのでしょうか・・・。

一般的なバファリンの副作用

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バファリンと言えば飲めばすぐに痛みがなくなる薬の代表的存在です。とにかく即効性が強い。

飲んで30分も待てば、それまでの痛みが嘘のように消えてなくなるのですから、それはまさにお見事の一言。それだけ強い薬であれば副作用は大丈夫なの?と心配される方も多いと思います。

昔良くCMでは「バファリンの半分は優しさで出来ている」と言うフレーズが使われていたのを覚えていますか?薬事法に引っかかってしまった為に、最近では使われていませんが、一体この優しさとは何なんでしょうか・・・。

調べてみると、これはバファリンの主成分であるアスピリンの作用を緩和させるために含まれている合成ヒドロタルサイトのこと。胃に負担を掛けるアセチルサリチル酸の働きを抑えるために配合されていると言われています。

生理の薬バファリンエルには、これらの成分がどちらも配合されていません。つまり副作用についても心配することはなさそうなんです。

催眠鎮痛成分とは

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バファリンエルには、生理のつらい症状を緩和する為に、催眠鎮痛成分が含まれています。

催眠鎮痛成分とは正常の睡眠と似た中枢神経抑制状態を起こす薬のことで、バルビツール酸系、非バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系に分かれます。

バルビツール酸系と非バルビツール酸系は少量で鎮静効果があり、少量でなら催眠、多量では麻酔、一度に大量服用してしまうと昏睡から死に至る効果=中枢神経を抑制する力を持っています。それに対してベンゾジアゼピン系は副作用が少なくより安全に使えると言われています。

バファリンエルの成分は一体どちらを使っているのか調べたところ、そこまでの詳しい表記がされていない為、特定するのは困難な結果に。しかしバファリンエルの後継として今現在も販売されているバファリンルナには催眠鎮痛成分が含まれていないことから、眠くなる成分は生理の薬に不必要orそれほど必要としていた人が少なかった為に販売終了となったのではないかと推測しています。

薬剤師の意見

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薬剤師から見たバファリンルナの成分に対する意見をまとめてみました。

まずはアセチルサリチル酸(アスピリン)、低用量では血液をサラサラにする効果があるのだとか。副作用としては胃腸障害が起きやすいので、空腹時や継続での服用には注意が必要ですね。次は催眠鎮静成分。これは痛みで強張り緊張している体を緩ます為に配合されているんだそう。

生理中のイライラや肩こりなどがある方にはオススメの成分だそうです。眠る為の配合ではなく、ほんの少しぼんやりさせることで神経質な状態を緩和してくれていたんですね。

最後はカフェイン。鎮痛剤による眠気の防止の為、カフェインが含まれているんだそうです。「眠くなりにくい!」との文句があるお薬には大体がカフェインが含まれているそうなんですよ。さすが薬剤師、分かり易い説明ですね!

販売終了後の後継はバファリンルナ

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「眠くなり難い」と言う歌い文句で印象に残り易いCMを流しているのがバファリンルナ。ピンク色の可愛らしいパッケージで、女性には手に取り易い薬の一つとなっています。

バファリンエルの後継はこのバファリンルナ。成分は大きく変わって、特にその中でも眠くならない成分をいっさい含めなかったのが特徴です。

主な成分は以下の通り。
・イブプロフェン
・アセトアミノフェン
・無水カフェイン
・乾燥水酸化アルミニウムゲル

まとめ

主な理由が見つからずに薬が販売終了となれば「何か怪しい成分が入っていたのではないか」と疑いたくなりますが、バファリンエルにはそのようなものは一切なく、たんに「眠くなる成分」の需要があまりなかった・・・むしろ、仕事中や運転中に眠くなるのは困る!と言う意見が多かったのではないかと思われます。かといっても、薬は薬。多量に飲むのは体に悪い影響を及ぼす可能性があるので、適量を守って上手く付き合って行きましょう!

   

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