痛い・かゆい『頭皮ニキビ』薄毛の原因にもなる頭皮ニキビは4つのステップで改善

頭皮ニキビとは、頭皮の部分にできる吹き出物のことで、赤み、かゆみ、膿を持つなどの特徴があります。
まずは、頭皮ニキビがどうしてできるのかを知っておきましょう。

■ニキビ

頭皮ニキビの原因が、炎症によって起こる“ニキビ”です。

頭皮は髪の毛が生えていることでもわかるように、毛穴が多いパーツです。また、皮脂分泌も活発なエリアでもあります。皮脂分泌が多いと毛穴をふさいでしまう機会が多くなるため、角栓ができやすくなり炎症してニキビになります。

皮膚表面には、常在菌（アクネ菌など）というそこに住み着いて活動している菌が存在します。アクネ菌は皮脂をエサとして活動し、炎症を引き起こします。この炎症もニキビにつながるのです。

■脂漏性皮膚炎

頭皮ニキビはもうひとつ種類があり、それが“脂漏性皮膚炎（しろうせいひふえん）”です。

皮膚に住み着いている常在菌にはアクネ菌のほかにもマラセチア菌という菌があり、脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が皮脂をエサとして活動し、皮膚を刺激することによって発症します。

頭皮ニキビが無視できない肌トラブルの理由が、薄毛の原因につながるという点です。頭皮ニキビができている肌というのは、肌環境が悪いといえます。

健康な頭皮の状態ではないので、髪の毛を育てるための栄養が届きづらい特徴もあり、髪の毛が細くなる、抜けるといった薄毛の症状が現れます。

男性特有の薄毛の原因とは異なるので、頭皮ニキビによって女性も薄毛になる可能性があるのです。

頭皮ニキビができてしまう理由に、“間違った洗髪”が挙げられます。

皮脂分泌量が多いことが原因ですが、過剰に皮脂を落とそうと1日に何度も洗髪すると、皮膚表面を守るための皮脂まで洗い流してしまい、肌バリア機能が低下して頭皮ニキビにつながります。

また、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しも理由のひとつです。すすぎ残した成分が毛穴をふさいでしまい炎症を引き起こしてしまいます。

この間違った洗髪を続けると、頭皮ニキビができやすい肌環境を作ってしまうのです。

現代人は生活習慣が乱れやすい環境で暮らしています。生活習慣の乱れとは、睡眠不足、暴飲暴食などです。

■睡眠不足

睡眠不足が慢性化すると、皮脂分泌量が増える傾向にあります。

睡眠中は成長ホルモンという細胞の新陳代謝を活性化させるホルモンが分泌されやすい時間帯ですが、睡眠量が足りないと成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。

睡眠不足というのはストレスの原因にもなります。ストレスが溜まると自律神経が乱れ、交感神経の働きが活発化するのです。交感神経は男性ホルモン分泌量を増やす作用があり、男性ホルモンが増えると皮脂分泌量が増加します。

睡眠不足ひとつだけでも、「頭皮ニキビを作る皮脂分泌が増える」ということがわかりますね。

■暴飲暴食（バランスの悪い食事）

好きなものばかり食べていると…
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揚げ物など油分を多く使う料理を食べることも、皮脂分泌を増やす原因です。香辛料などの刺激物は汗腺を活性化し、糖分も皮脂線を活性化させる作用があります。

皮脂の代謝を促す働きがある野菜が足りず、栄養が偏った食生活を続けることも、頭皮ニキビを作る理由です。

頭皮ニキビを作らない、増やさない、改善するためにも、正しい対処法を覚えましょう！

頭皮ケアの基本である“洗髪”を見直してみましょう。

【基本の洗髪方法】
■爪を立ててこすらない
■シャンプー液は泡立ててから頭皮につける
■熱湯ではなく38℃くらいのぬるま湯を使う
■すすぎ残しをしない
■洗髪は1日に1回

【押さえておきたいポイント】
■皮脂や汚れは必ず毎日落とす
■シャンプーやコンディショナーは肌に優しい成分で選ぶ
■コンディショナーは髪の毛の中間から毛先に使う

睡眠不足を解消するための、ポイントをご紹介します。

■朝起きたら太陽の光りを浴び、体内時計をリセットする
■日中にできるだけ体を動かす
■夕食は入眠の3時間前までに済ませる
■お風呂は入眠の1時間半前までに済ませる
■夕方〜夜にカフェイン飲料は飲まない
■パソコンやスマホは入眠の1時間前までに済ませる
■寝室の明かりをオレンジ色にする

この7つのポイントを意識しましょう。特に、スマホ等の使用には気をつけてください。通信機器から発せられるブルーライトは、眠気の誘発を阻害する恐れがあります。

皮脂分泌を増やさないためにも、食事のバランスは大切です。

■満腹になるまで食べない
■油分、糖分、刺激物の摂取は適量に抑える
■野菜や果物、豆類、海藻類、魚介類などを食べる

【口にしたほうが良い栄養素】
■ビタミンB2
脂肪を代謝する作用がある
■ビタミンC
代謝を高め、美肌を作る
■不和脂肪酸（DHA、EPA）
コレステロール値や中性脂肪を下げ、脂肪の代謝を促す
■食物繊維
脂質や糖分を吸収して体外へ排出する

過剰なストレスは頭皮ニキビだけではなく、体と心に悪影響を与えます。適度に発散することが大切です。

■睡眠不足を改善する
睡眠不足はストレスの原因になります。

■毎日適度に体を動かす
運動するとストレスが緩和されます。

■泣く・笑う
泣いたり、笑うこともストレスを緩和させます。

■深呼吸を意識して行う
息を吐く行為は副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。

■ヒーリング音楽を聴く
α波が出ている音楽は、リラックス効果を発揮します。

■悩みの種は早めに摘んでおく
悩みが深刻化する前に、早めに解決しておきましょう。

すでに頭皮ニキビができてしまっているという人は、気をつけなければならないポイントがあります。頭皮ニキビを悪化させないためにも守りましょう。

■気になっても手で触らない

ニキビなどができると、つい気になって触ってしまいがちです。触るという行為も刺激を与えることにつながります。また、手は意外と雑菌が付着しているため、頭皮ニキビを悪化させてしまいます。

触りたくても我慢する！
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■スタイリング剤を使わない

ワックスやムース、スプレーなどヘアセットするときのアイテムが、頭皮ニキビに刺激を与えることもあります。頭皮ニキビがある肌環境はデリケートで弱くなっているので、余計な刺激を加えないようにしましょう。

■寝具を替えていない

シーツカバーなど寝具をこまめに替えていない環境は頭皮ニキビに良くありません。寝具は目に見えない皮脂や汚れ、汗が付着しているので意外と汚いのです。できるだけ1週間に1度は交換するようにし、枕カバーは毎日取り替えるようにしましょう。