ワキガや多汗症で悩んでいる人は多いです。緊張や暑さで大量の汗が出てしまったり、ワキガの匂いで人から嫌がられてしまったり・・・。今回はワキガと多汗症について学び、それに対する有効な治療法をご紹介します。
ワキガと多汗症の違い
ワキガと多汗症の違い
ワキガと多汗症は混同してしまいがちですが、汗が出てくる場所が違います。人間には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類の汗腺があり、ワキガの匂いはアポクリン腺から出る汗によって発せられ、多汗症はエクリン腺から大量に汗をかく状態のことを言います。
独特な匂いを発するワキガに対して、多汗症の汗は無臭なのです。
独特な匂いを発するワキガに対して、多汗症の汗は無臭なのです。
ワキガの治療法(軽度)
ワキガの治療法(軽度)
でははじめにワキガの治療法から紹介します。
・塩化アルミニウム液
塩化アルミニウム液という制汗剤をティッシュやコットンに染み込ませて匂いの部分に塗る
・臭化プロバンテリン(プロバンサイン)
抗コリン剤という種類の内服薬を摂取。副作用もあり口や目の渇き、尿の出が悪くなる
・精神や自律神経にはたらきかける飲み薬
精神的な発汗を抑えます。副作用もあり、眠気やふらつきなどが起こります。
・塩化アルミニウム液
塩化アルミニウム液という制汗剤をティッシュやコットンに染み込ませて匂いの部分に塗る
・臭化プロバンテリン(プロバンサイン)
抗コリン剤という種類の内服薬を摂取。副作用もあり口や目の渇き、尿の出が悪くなる
・精神や自律神経にはたらきかける飲み薬
精神的な発汗を抑えます。副作用もあり、眠気やふらつきなどが起こります。
ワキガの治療法(軽度~中度)
ワキガの治療法(軽度〜中度)
次は手術する必要がない軽度から〜中度のワキガに対する治療法です。
・ボトックス注射
ボツリヌス菌の毒をワキの下に注射し、汗の分泌を抑える。ワキガの匂いを抑えるわけではないが、汗を抑制することで精神面を安定させる
・電気凝固法
ワキの毛穴に電気針を刺し、高周波電流を通してワキの脱毛、アポクリン腺、皮脂腺の破壊を行う
・ボトックス注射
ボツリヌス菌の毒をワキの下に注射し、汗の分泌を抑える。ワキガの匂いを抑えるわけではないが、汗を抑制することで精神面を安定させる
・電気凝固法
ワキの毛穴に電気針を刺し、高周波電流を通してワキの脱毛、アポクリン腺、皮脂腺の破壊を行う
ワキガの治療法(中~重度)
ワキガの治療法(中〜重度)
次は中度から重度のワキガに対する治療法です。
・直視下手術法(剪除法)
ワキの下を切開しアポクリン腺をひとつずつ取り除く。3~5cmの傷が1本残るなど傷跡が残る場合も
・非直視下手術法(皮下組織吸引法)
ワキの下に小さな穴を開け、アポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺をかき出しながら吸い取る。完全除去は困難なことが多く再発する場合もある
・非直視下手術法(超音波吸引治療法)
超音波を発生させ、その熱でアポクリン腺を破壊しながら吸引する。完全除去は難しく、火傷や合併症のリスクがある
・非直視下手術法(皮下組織削除法)
専用器具で皮下組織ごと削り、アポクリン腺やエクリン腺を除去。回復まで時間がかかり、皮膚壊死のリスクがある
・直視下手術法(剪除法)
ワキの下を切開しアポクリン腺をひとつずつ取り除く。3~5cmの傷が1本残るなど傷跡が残る場合も
・非直視下手術法(皮下組織吸引法)
ワキの下に小さな穴を開け、アポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺をかき出しながら吸い取る。完全除去は困難なことが多く再発する場合もある
・非直視下手術法(超音波吸引治療法)
超音波を発生させ、その熱でアポクリン腺を破壊しながら吸引する。完全除去は難しく、火傷や合併症のリスクがある
・非直視下手術法(皮下組織削除法)
専用器具で皮下組織ごと削り、アポクリン腺やエクリン腺を除去。回復まで時間がかかり、皮膚壊死のリスクがある
多汗症の治療法①
多汗症の治療法①
次は多汗症に対する治療法をご紹介します。
・塩化アルミニウム外用
塩化アルミニウムを気になる箇所に塗ります。
・イオントフォレーシス
水を入れた専用の機器に手や足を浸し、30分ほど弱い電流を流す治療法
・ボトックス注射
ボツリヌス毒素を気になる箇所に注射する
・塩化アルミニウム外用
塩化アルミニウムを気になる箇所に塗ります。
・イオントフォレーシス
水を入れた専用の機器に手や足を浸し、30分ほど弱い電流を流す治療法
・ボトックス注射
ボツリヌス毒素を気になる箇所に注射する
多汗症の治療法②
多汗症の治療法②
続けて多汗症に対する治療法をご紹介します。
・抗コリン薬内服
神経伝達物質の排出をおさえる抗コリン薬を服用。他の治療との併用が多い。
・精神療法、心理療法
心拍数、血圧、呼吸などの自律神経による作用を、コントロールできるように訓練する方法
・抗コリン薬内服
神経伝達物質の排出をおさえる抗コリン薬を服用。他の治療との併用が多い。
・精神療法、心理療法
心拍数、血圧、呼吸などの自律神経による作用を、コントロールできるように訓練する方法
多汗症の治療法③
多汗症の治療法③
続いて紹介するのは多汗症の手術に関する治療法です
・ETS
胸部交感神経を切断する手術。効果は100%だた副作用の代償性発汗が発生する場合がある
・神経ブロック
星状神経節に局部麻酔を注射したり、赤外線を照射したりします。
・マイクロウェーブ療法
マイクロウェーブ(電磁波)を照射して、汗腺の細胞を破壊する方法
・反転剪除法
わき汗専用の手術。わきの下の汗腺を目視でひとつずつ除去
・ETS
胸部交感神経を切断する手術。効果は100%だた副作用の代償性発汗が発生する場合がある
・神経ブロック
星状神経節に局部麻酔を注射したり、赤外線を照射したりします。
・マイクロウェーブ療法
マイクロウェーブ(電磁波)を照射して、汗腺の細胞を破壊する方法
・反転剪除法
わき汗専用の手術。わきの下の汗腺を目視でひとつずつ除去
まとめ
まずワキガと多汗症は別物ということがわかりましたね。多汗症によってワキガの匂いが広がることもあるので、両方で悩んでいる人もいると思います。ワキガと多汗症では同じ治療もありますが、それぞれ専門の治療法がありどれがいいかは本人の判断によります。
一番は経験豊富な病院と信頼できるドクターを見つけ、相談することです。副作用もしっかり把握しながら考えてみましょう。