思い立ったら即行動！30代不妊の悩みはスピード感が大切

子どもを望むカップルにとって、妊娠できるかどうかは重要な問題です。
晩婚化が進み、30代になってから妊活に取り組む人も少なくありません。ところが生理についての悩みやなかなか妊娠できないなどの悩みを持つ人がたくさんいるのも事実です。
もしかして不妊かもしれないと思ったら、まずは一度クリニックを受診してみてください。

通常の夫婦生活において、夜の営みをある程度定期的に行う夫婦間で子どもが1年間できない場合から不妊症の可能性を疑われます。
日本産科婦人科学会によると1〜3年が通説で、平均の2年が一般的と言われていましたが、最近は1年に短縮されています。
一方で不妊治療は早ければ早いほどいいということもあり、もともと生理不順を持っていたり、周期が曖昧だったりする人は6ヶ月できなければ、医師に一度相談してみるのもいいでしょう。

不妊症を疑う場合、不妊の原因いくつか考えられます。
女性不妊の場合、卵管に問題がある場合、生理不順で排卵がうまくいかない場合、着床が成立し辛いケースや子宮や頸管に問題がある場合などがあります。他にも免疫系の問題があったり、原因不明の場合すらあります。

男性も理由が様々なのは同じで、勃起障害で自然妊娠が不可能な場合、精液の質が悪い場合、精子が精液の中にない無精子症などがあります。
様々な要因がからみ合っているのが不妊なので、不妊の疑いがあり、女性のリズムと性交のタイミングなどが問題ないようであれば、具体的な原因を探る検査を行うことになります。

不妊の判断は1年が目安ですが、不妊になりそうな要因がある場合、1年を待たずにその要因を治療することがおすすめです。例えばひどい生理痛で悩まされているような人の中には、子宮内膜症を患い、妊娠が難しい状態になっている可能性もあります。

逆に軽い人も安心かといえば、周期が開きすぎていたり、量が少ない、または多い場合は排卵をうまくできていないケースもあります。妊娠を考えたら、まず女性は基礎体温をつけましょう。データが記録できるタイプが便利です。

基礎体温が2層になり、中間の時期に排卵があるようなグラフになっていれば、正常です。心配な点がみつかるようなら、不妊治療と重く考えず、まず生理関係の自分の体をメンテナンスするつもりでクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。

よく羊水の質が下がるなど、高齢妊娠について言われることがあります。
実際35歳以上の初産はマル高と言われて注意喚起されていたくらいです。
これは高齢出産にリスクがあることを知ってもらうためのものですが、現在では差別という声が上がり廃止されているようです。しかしリスクが減ったわけではありません。
高齢出産にはダウン症の発生率が上がったり、妊娠確率そのものが下がるなどリスクがついてきます。
そこで不妊治療をいつから始めるかということについて考えた場合、成功率を考え、不妊治療は早めに始めるに越したことはありません。
不妊治療はすぐ結果が出るとは限りません。不妊は疑いがあるなら早めに対応することが大切です。

妊活のためにまず最初にここから入る方が多いのではないでしょうか。これは排卵日前後に性交することで、妊娠の確率を上げるものです。
病院にいかなくても基礎体温を測ることである程度排卵は目安がつくので、クリニックに掛かる前に試す方もいます。医師の指導で行う場合、先に排卵誘発剤など投与する場合もあります。

タイミング法などでうまく妊娠できなかった場合、採用されるのは人工授精になります。これは採取した精子を子宮にチューブのようなもので直接送り込む方法です。よく言葉だけ聞くと試験管ベイビーを想像される方がいますが、それは体外受精です。
体外受精は卵子と精子を取り出し、精子を調整した後に、培養して胚移植します。体の外で受精が行われるのが体外受精で人工授精とは異なります。体外受精は人工授精が何度か失敗した後に挑戦するのが一般的です。

不妊治療は原因特定から軽い治療、そして重い治療へと段階を踏んで移行します。そのため、体外受精まで必要となるカップルには、そこにたどり着くまで、かなりの年月を要します。
30代で不妊を疑う場合は即座に行動した方がいいのは、その消費される時間の大きさです。若いほうが妊娠しやすいにも関わらず、妊娠するための期間が長くなってしまうのです。
もし若いうちに生理関係で問題を感じたら、独身のうちからでも構いません、婦人科で一度しっかり検診を受けて、必要な治療を受けましょう。そうすることで将来的にパートナーを見つけ、子どもを欲しいと考えた時に、不妊治療にかける時間が変わってくるのではないでしょうか。