生理不順を何とかしたい！大豆製品で快適に過ごす方法

生理が基礎的に来ない、月に二回もある、いつ来るか分からないから旅行などの予定が立てられないとお悩みの人は少なくありません。また、子どもが欲しい女性にとっては生理不順は妊娠の可能性に影響しますからより深刻な問題になります。この生理不順に対して何か自分でできる対処法はないのでしょうか。

ひとくちに生理不順といっても、悩みの中身は人によってさまざまです。医学的には3ヶ月以上生理が来ない状態を無月経、40日以上期間があいて来る生理を稀発性月経、一ヶ月に数回起こる生理を頻発性月経といいます。

生理が定期的に来ないのを放置しておいてはいけません。ずっとそのままにしておくと治りにくくなってしまいます。すでに長期間そのような状態にある人は、婦人科を一度受診することをおすすめします。専門の検査がありますので、本当に生理不順といえるのかちゃんとチェックしてもらいましょう。

稀発性月経や頻発性月経では、排卵は正常に行われている排卵性と排卵そのものが起こっていない無排卵性とがあります。

無排卵性の方は排卵機能に異常があるわけですから婦人科でも治療の対象となります。卵巣の機能低下を放っておくと不妊症の原因になることもありますので、生理不順の自覚があったら診察を受けることが大事です。どちらのタイプなのかは基礎体温をつけることでもある程度分かります。

また、たとえ排卵性の生理不順であっても精神的なストレスの原因になってよくありません。いつ生理が来るのか分からないという不安感も生理不順の原因の一つになってしまいます。

生理周期には二つの女性ホルモンが関係しています。卵胞ホルモン(エストロゲン)というホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)です。この二つのホルモンバランスが崩れると生理不順が起きてしまうのです。

生理は女性の本質的な部分に関わるものなので、とてもデリケート。悩み事や心配事など精神的なストレスがあっても生理不順になることがあります。もちろん、体に排卵など健康に問題があって起こるケースも。若い女性に多いのは、無理なダイエットをして急に瘦せてしまい、体がその変化についていけなくなってホルモンバランスを崩すということがあります。

生理不順を解消するには女性ホルモンの働きを正常にしてあげることが重要になります。

生理不順に対しては女性ホルモンが関係しているわけですが、食品でこれを補えるものに大豆イソフラボンがあります。

イソフラボンというのは、マメ科植物が含有しているポリフェノールの一種です。中でも大豆イソフラボンは卵胞ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするため、植物性エストロゲンともいわれています。エストロゲンが減少することで女性は閉経し更年期障害を引き起こしたりするわけですが、大豆イソフラボンがこのエストロゲン不足を補えるとして注目されています。

またエストロゲンが過剰分泌している場合には抑制する働きもあります。月経前症候群（PMS）で悩む女性も多いですが、たとえば生理前にできれしまうニキなど、エストロゲン過剰で起こるツラい症状についても大豆イソフラボンが緩和してくれます。

大豆イソフラボンを摂取する方法は、大豆製品を採ることです。幸い日本の伝統食には納豆をはじめ、豆腐、味噌など大豆製品が豊富にあります。最近では豆乳もだいぶポピュラーになってきました。こうしたものを食べれば自然と大豆イソフラボンを摂取することができます。

ただし、注意点があります。厚生労働省のよれば上限値はないものの、大豆イソフラボンは一日70～75 mgまでにとどめたほうがいいようです。女性ホルモン類似作用がありますので、乳がんなどのリスクが高まるともいわれています。この問題はサプリメントが販売されるようになってから過剰摂取が問題とされるようになってきました。

ただこれも通常の食事で納豆や、味噌、豆腐を食べる位の量ではほとんど問題ありません。日本人の一日の平均摂取量は18mgくらいですから、食べ過ぎない分には健康にいいことに変わりはありません。

生理不順の原因は二種類の女性ホルモンバランスが崩れることにあります。女性ホルモンを投与するような治療もありますが、日常生活の中で補うことも可能です。中でも大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをしてくれる自然の栄養素。採りすぎはいけませんが、毎日意識的に摂取して生理の悩みを軽くしていきましょう。