ニキビの原因はなんと男性ホルモンの増加にあった！

大人になってからもしつこくでき続けるニキビ。その原因に男性ホルモンが関係していることをご存知でしょうか。現代人の生活は男性ホルモンが優位になってしまう要素がたくさんあり、そのためにニキビに悩む人が増えているのです。一体男性ホルモンがどのようにニキビと関わっているのでしょうか。

男性ホルモンというのは、ひと言でいえば男性が男性らしくあるために必要なホルモンです。主に筋肉を作ったり生殖機能などを司っています。

男性ホルモンといっても男性だけにあるわけではなく、女性の体内にも男性ホルモンはあります。しかも、女性においては体内の男性ホルモンの量は、実は女性ホルモンによりも10倍も多く作られているそうです。逆に男性の体内にある女性ホルモンは男性ホルモンの半分。男女でこんなに違うのですね。

ニキビは毛穴に過剰な皮脂や古い角質などが詰まってアクネ菌によって炎症を起こしたものをいいます。このニキビに関与している男性ホルモンはアンドロゲンというものです。

アンドロゲンはなんと皮脂のおよそ50%にあたるトリグリセリドという中性脂肪を増やしてしまう男性ホルモン。また、アンドロゲンは肌の角質を増やしすぎる作用も確認されています。つまり、この男性ホルモンが多くなると、皮脂の毛穴詰まりをどんどん促進していってしまうというわけです。

Uゾーンと口周りにニキビができる人は、男性ホルモンの過剰分泌によるニキビである可能性が高いといわれています。

実は現代人の日常生活は、いろいろな面で男性ホルモンが優位に立つような生活になっています。

男性ホルモンの量に影響を与えるのは、実はストレス。不規則な生活、睡眠不足、精神的なプレッシャーその他現代人は多くのストレスを受ける生活を送っています。ストレスを受けると人間の体は自律神経のうち交感神経が優位になります。交感神経は簡単にいえば目を覚まして活動しているときに活発になり、夜になって暗くなればだんだんリラックス神経である副交感神経が優位になり眠くなっていきます。

このサイクルで人間の体は回っているわけですが、ストレスを受けると交感神経が優位になり、常に興奮した状態になってしまいます。そして、この交感神経は男性ホルモンの分泌を促してしまうのです。つまり、ニキビの元になるアンドロゲンを増やすことになり、ニキビに悩まされてしまうということになります。

男性ホルモンがニキビに悪いと知れば、女性ホルモンはどうなの？と聞きたくなります。

実は女性ホルモンは逆で、ニキビにとてもいいのです。女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、肌の潤いを保つ働きをしています。肌の水分量をコントロールして艶やかな肌を作る働きをしていますから、エストロゲンがたくさんあると肌に柔軟性が生まれてニキビになりにくくなるのです。男性ホルモンとは全く逆の作用をするなんて面白いですね。ニキビには女性ホルモンが多いほうがなりにくいといえます。

ちなみに生理前にニキビが増えるのは、黄体ホルモン（プロゲステロン）の作用で、男性ホルモンの場合と同じように皮脂分泌が活発になってしまうから。同じ女性ホルモンでも作用が異なります。

男性ホルモンは女性の体内にもあるものなので、過剰に分泌されなければ問題ありません。むしろなくてはならないホルモンです。

大事なのはホルモンバランスで、バランスを崩すのはやはり不規則な生活習慣が大きく影響します。人間の体は昼間起きて夜は自然と眠るという一連のサイクルで動いているので、このリズムが崩れるとまず自律神経が乱れます。そしてホルモンに影響を与えることになります。

ですから、まずは生活習慣を見直すことが重要です。忙しくて睡眠不足になっていないか、昼夜逆転した生活を送っていないかなど睡眠をまず見直してみましょう。さらに、仕事が忙しくて休めていないなどストレスの多い生活を送っていないかチェックします。しっかり休むなりリフレッシュできることをするなどストレスを上手に解消することが大事です。

ニキビには男性ホルモンのうち、アンドロゲンという男性ホルモンによって皮脂が過剰分泌されることに原因があります。アンドロゲンは女性にもあるので男性と同じようにニキビの原因になります。この男性ホルモンは交感神経が刺激されると分泌されますが、現代はストレス過多の時代。乱れた日常生活で男性ホルモンが優位になりやすい環境にあります。ストレス解消をして規則正しい生活を送ることがニキビには重要です。