太陽と月。対となるものを統合する力のヨガ・ハタヨガとは？

「ハタ」という言葉は「太陽（ハ）」と「月（タ）」に由来します。互いに影響を与えあう２つのものがバランスよく存在する状態を表しています。また、帰伏と努力という要素がともに含まれていることから、「力のヨガ」と呼ばれることもあります。努力を必要とし、鍛錬によって直に自我と宇宙の統一を計るヨガのスタイルです。

ハタヨガは現代ヨガの源とも言えるスタイルです。ヨガの究極的目標＝自我と宇宙の統一をはかるため、身体的行法（アーサナ）を取り入れたのはハタヨガが最初であると言われています。アーサナ、プラナヤーマ（調気法）、瞑想など様々なヨガの要素が含まれています。

なお、ハタヨガという言葉は身体的ヨガ全てを包括した意味で使われることもあるので、ハタヨガの中にアシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、シヴァナンダヨガが含まれると言われることもあります。ヨガに関する言葉は、定義が曖昧なこともあるので難しいですね！ここでは包括的意味ではない「ハタヨガクラス」についてご紹介していきます。

ハタヨガは決まった流れはないので、クラスによって内容が変わりますが、ほとんどのクラスで「太陽礼拝」は取り入れられているでしょう。太陽礼拝は呼吸と身体の動きを合わせながら、連続した動きを行います。呼吸と身体を途切れることなく動かすことで、エネルギーを生み出し、発散させていきます。太陽礼拝には身体を温め、集中力を高める効果があります。身体の冷えやリンパの流れが改善されるのでダイエットにも効果的です。

①息を吸いながら頭上で合掌し、息を吐きながら前屈し。膝を曲げても大丈夫です。
②息を吸いながら上半身を半分起こして、目線を正面へ。
③息を吐きながら両足を後ろに大きく引いてまっすぐ伸ばし、プランクに入ります。
④脇をしめながら、肘・膝を曲げてあごと胸を床につけます。もしくは、肘を曲げてひざは伸ばしたままチャトランガダンダアーサナ。
⑤息を吸いながら両手で床を押して上半身を起こしてコブラかアップドッグ。
⑥かかとを床につけ、息を吸いながら腰を上に持ち上げダウンドッグで５呼吸。
⑦両足を引き戻して前屈の姿勢へ。息を吸いながら上半身を半分起こして、目線を正面へ。
⑧息を吐きながらもう一度深い前屈へ。息を吸いながら背骨を一本ずつ積み上げていきます。