立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。冷え知らずの美人と漢方の関係♪

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。冷え知らずの美人と漢方の関係♪

漢方薬とは?

漢方薬ってどんなもの?

出典:http://toyokeizai.net

漢方薬は「自然界にある植物や鉱物などのうち、薬効を持つ」部分を組合せた薬です。何千年という長い年月の中で培った治療の経験によって、どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるかが体系化されてきました。

地球上の生物は植物も人間も祖先は同じです。今でも細胞組織は似通っています。だからこそ植物には人を癒す力が備わっているのです。

漢方薬が得意なこと

どんな効果がある?

出典:http://kurumi-kanpo.com

漢方薬は慢性の疾患、冷え性や便秘、むくみなどのマイナートラブルが得意分野です。自分では調子が悪いと思うのに、病院で検査しても異常がない。そんな「病気未満」の症状にも適してます。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
これは美人を形容する言葉ですが、元々は生薬の用い方をたとえたものです。

■立てば芍薬
”立てば”はイライラと気がたっている女性を意味しており、芍薬により改善されると言われています。

■座れば牡丹
”座れば”はペタンと座ってばかりいるような女性をさし、「お血(おけつ)」=腹部に血液が滞った状態を意味します。牡丹はこの『お血』を改善すると言われています。

■歩く姿は百合の花
百合の花のようにナヨナヨとして歩いている様子を表現しており、心身症のような状態を意味します。そのような症状には百合の球根が効果的と言われています。

つまり、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」には、それぞれの症状に合った生薬を用いると、健康で美しい女性になれますよ、というメッセージが込められているのです。

芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容することば。
芍薬はすらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせ、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつける。百合は風を受けて揺れるさまが美しい。
これらのことから、芍薬は立った見るのが一番美しく、牡丹は座って見るのが一番美しく、百合は歩きながら見るのが一番美しいという説がある。
また、芍薬はまるで美しい女性が立っている姿のよう、牡丹は美しい女性が座っているよう、百合は美しい女性が歩く姿のようだなど、諸説ある。
単に「立てば芍薬座れば牡丹」とも、「立てば芍薬居(とと)すりゃ牡丹歩く姿は百合の花」ともいう。

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どんな効果があるの?

■芍薬


ボタン科の芍薬の根を乾燥したものです。皮を除去したものを白芍、皮付きのものを赤芍と呼びます。北海道でも栽培されています。芍薬の「芍」には薬の意味があり、「芍薬」は「薬の中の薬」という意味になります。鎮痛作用があり、筋肉を弛緩してくれるので、体の血行をよくし、冷え性改善に効果的です。

■牡丹


ボタン科の牡丹の根皮を乾燥させたものです。独特の芳香を有し、鎮静、鎮痛、駆お血薬として婦人科疾患などに用いられます。

■百合


ユリ科の百合の鱗茎の鱗片を乾燥させたものです。消炎、鎮咳、利尿、鎮静薬として用いられています。百合には精神安定薬的な効用があると言われています。

まとめ

今回ご紹介させてもらった生薬は女性向けの漢方薬によく配合されています。薬局でも簡単に手に入れられますが、初めての方は専門店で専門家と相談しながらご自分にあった漢方薬を選択されるのがオススメです。病院の医師の方で漢方に詳しい方も最近は増えてきているようなので、漢方をご自分の健康管理に是非役立ててみてください。

   

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